病理診断科

病理学の知識と
経験をもとに
正しい最終診断へ導く

診療方針と特徴

「病理診断科」は2008年から内科や外科などと同様に標榜診療科として正式に認可されました。組織診断、細胞診、迅速診断、病理解剖が当科の主な業務で二人の病理専門医が常勤として勤務しております。
患者さんの体から採取された組織や細胞は当科に提出された後、臨床検査技師によって顕微鏡で観察できるようにガラス標本を作成し、医師が病理診断を行います。近年では病理組織検体を用いたゲノム診断の需要が高まっており、ゲノム診断で必要とされるレベルの病理組織検体の適切な取り扱いに努めています。
入院中に亡くなられた患者さんについて、ご遺族の同意、承諾が得られた時に病理解剖を施行しています。その後、月に1回開催される臨床病理検討会(CPC)で、臨床科の主治医や担当医、病理診断科を交えて討論を行い、各々の解剖症例について深く学ぶ機会を設けております。

医師紹介

部長 中嶋 絢子 Junko Nakashima

Field[得意分野]

通常業務として、病理組織診断全般、病理解剖を行っています。循環器疾患(心臓疾患や大動脈の疾患など)に関する病理学を専攻していた時期があり、今後もより重点的に取り組んでいきたいと思っています。

Message[患者さんへのメッセージ]

病理学(pathology)とは病気の原因を解明する学問です。病院内では臓器の肉眼的観察や顕微鏡を用いた組織標本の観察、診断を行っています。直接お会いすることはできませんが、病気(pathos)の真実(logos)に近づけるよう、丁寧な診断を心がけています。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本病理学会 病理指導医
  • 日本専門医機構 病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • その他資格等
  • 死体解剖資格

坂西 誠秀 Seishu Banzai

Field[得意分野]

外科病理学一般、病理解剖を中心として病理診断を行っております。患者さんの病歴や臨床所見と照らし合わせながら、肉眼的病理所見および組織学的病理所見の双方を大切にして正確な病理診断を行って参ります。

Message[患者さんへのメッセージ]

常に患者さんの身体に生じている病態を考え、臨床医をはじめとする全てのスタッフと協力して正確で迅速な病理診断を行って参ります。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本専門医機構 病理専門医
  • その他資格等
  • 死体解剖資格

非常勤 戸井 慎 Makoto Toi

Field[得意分野]

週1回、病理診断業務を担当しています。肉眼所見、顕微鏡所見を丁寧に拾い、臨床に役立てられる病理組織診断を行えるよう努力しています。

Message[患者さんへのメッセージ]

病理外来は行っておらず、直接接する機会はありません。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本病理学会 病理専門医・指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・指導医
  • その他資格等
  • 医学博士(高知大学-2018年)
  • 死体解剖資格

非常勤 筒井 美帆 Miho Tsutsui

Field[得意分野]

外科病理一般

Message[患者さんへのメッセージ]

誠実な病理診断を心がけてまいります。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本病理学会 病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • その他資格等
  • 死体解剖資格

非常勤 和田 倫子 Noriko Wada

Field[得意分野]

外科病理一般

Message[患者さんへのメッセージ]

患者さんと直接関わる機会はありませんが、病態把握にお役に立てるよう丁寧に病理診断を行いたいと思います。

Qualifications[資格等]
    医師の専門性資格
    [ 厚生労働省医政総発0124第1号通知に準ずるもの、および日本専門医機構認定の資格等 ]
  • 日本病理学会 病理専門医
  • その他資格等
  • 死体解剖資格

院内CPC(Clinico-Pathological-Conference 臨床病理検討会)

CPCでは、病理解剖をさせていただいた患者さんの御生前の主治医や、関連する臨床医および病理解剖医が一堂に会し、臨床事項と病理解剖所見をお互いに詳細に検討し、臨床診断の是非および臨床所見や異常な検査結果の発生原因、成立機序あるいは治療効果、そして直接死因などについて真摯に意見交換を行います。お亡くなりになられた方から多くを学ばせていただき、その結果蓄積された経験をもとに、院内の医療の質の向上を目指します。
当院では、職種の異なる各専門職が、医療および関連業務に積極的に参加し、相互に連携・協力する“チーム作り”を目指している立場から、CPCについても医師のみが参加していた従来の方式を改め、2006年度から患者さんの医療に直接・間接に携わるすべての職種のスタッフを対象とする“院内CPC”を実施しています。

初期臨床研修医制度に参画

2004年以来、新医師臨床研修制度では病理解剖-CPC研修の実践、指導を通して、卒後の研修医教育の一端に初めて制度上参画しています。

診療実績