
近森相談役のぶらり旅
[2024年10月25日]「大山詣り」江戸庶民の信仰と行楽の地

画期的な発想と実行で、数カ月でつぶれる温泉旅館をV字回復させた鶴巻温泉元湯陣屋の女将さんに会ってみたくて2泊したとき、近くにある伊勢原の大山にぶらりと行ってきました。
大山詣りは、「講」と呼ばれる町内会や同業者が皆で費用を積み立て、お参りツアーとして出かけたもので、鳶などの職人が巨大な木太刀を江戸から担いで運び、奉納した他に例をみない庶民参拝で、江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪ねたと言われています。
ちなみに、日本では昔からお伊勢参りなどで「講」や「宿坊」がシステム化され団体旅行が盛んでしたが、その中でも大山詣りは何故こんなに多くの参拝者を集めたのでしょう? ヒント「箱根」
(答えはここをクリック)
何より「箱根の関」の手前で、手形がいらず気軽に出かけられたことが、粋で遊び上手な江戸っ子の心をとらえたのでしょう。



