相談役 近森正幸のひとりごと
[2021年12月25日] 今村初子技師長33年間本当にありがとうございました。
近森病院 院長
近森 正幸
今村さんが技師として近森病院に入職された1978年は、技師11名体制でやっと24時間365日、日当直業務が開始された年でした。当直するために技師になったのではないと言って技師が辞めていったり、多発外傷で輸血用の血液が不足した時などは、ラジオやテレビで血液の提供を呼び掛け、多くの方から採血しては輸血していた時代でした。
1989年4月に技師長に就任されてから現在までの33年間は、まさに臨床検査部の成長の歴史そのもので、今村技師長が先頭に立ってみんなをまとめ作り上げてくれました。いつも笑顔でみんなに慕われていましたが、検査部の詳細な勤務表を見ても分かるように技師長としての膨大なマネジメント業務を丁寧にこなし、時代の流れに沿ったあるべき検査部を構築し、高知県で最大規模の検査部にまで発展させてくれました。
2003年には検体検査をブランチラボに全面的に外部委託し、技師を計画的に増員、専門性を高め従来医師が担当していた分野の業務を次々と技師に拡大してくれました。現在では54名の技師が責任をもって検査を行っており、生理検査の心エコーではほとんどを技師が行い、輸血や細菌、病理ばかりでなく内視鏡検査室やカテ室での活動、腹部エコーも技師が実施し放射線科医師がダブルチェックを行っています。
今回、今村技師長は定年退職されますが、幸いもう少し引継ぎを兼ねて臨床検査部を見守ってくれるとのこと、技師長という肩の荷を降ろして人生を楽しんで下さい。