相談役 近森正幸のひとりごと soliloquy

相談役 近森正幸のひとりごと

相談役 近森正幸のひとりごと

[2020年09月] 須賀太郎先生、30年という長い間ありがとうございました。

須賀先生は1980年に岡山大学医学部を卒業後、高知医科大学附属病院麻酔科に入局され研鑽を積まれた後、1990年10月近森病院に麻酔医として来て頂きました。当時の近森病院は野戦病院のような救急病院で夜間や休日の緊急手術が多く、私も外科医として眠る間もなく働いていましたので、須賀先生には大変お世話になりました。先生は飄々とした風貌ですが、麻酔の腕は確かで、安心して麻酔をお願いしておりました。1997年8月には岡崎亀義部長、平野政夫部長の跡を継ぎ、麻酔科部長、手術部長として手術室運営の中心として頑張って頂きました。

心臓血管外科の開設に伴い、2002年6月には麻酔科に楠目祥雄先生が赴任されましたので、2003年10月からは痛みのクリニック部長として多くの痛みを訴えられる患者さんの対応にあたってくれております。当時の麻酔科はまだまだ麻酔医も少なく、手術室での全身麻酔のサポートも行って下さっていました。

先生は「多くの先生方やスタッフに温かく囲まれ、患者さんにも恵まれ、近森病院で楽しく仕事をすることが出来ました」と感謝されていますが、これも先生のお人柄をみんなが慕っていたからだと思います。今回、70歳になられ、仕事を辞められるということをお聞きして、30年間近森病院で一緒に働いてきた仲間がいなくなることは本当に寂しく辛く感じております。引退後はライフワークのアユ釣りばかりでなく、生まれ育った実家の広いお庭に大好きなバラを咲かすことを楽しみにされていますが、時には麻酔をかけに来て頂ければと願っております。

院長 近森 正幸