相談役 近森正幸のひとりごと
[2018年11月] 宮澤靖部長に感謝して
宮澤部長とのなれ初めは、当時の高知医大副学長 小越 章平先生が日本静脈経腸栄養学会の理事長をされていて、栄養サポートチーム(以下 NST)を作りたいという宮澤部長の希望が叶えられる病院として、2001年にご紹介頂いたのが最初です。2002年1月に入職され、褥瘡対策の栄養サポートからスタートして、その実績から高橋脳外科部長が部科長会で提案され、2003年7月からNSTが始まりました。栄養科の科長として少ないスタッフで夜中の10時、12時まで頑張ってくれましたが、なかなかNSTのアウトカムは出ませんでした。2006年の夏、本館北側の小川にかかる橋の上で二人でどうしたものかと話している時、栄養サポートは業務量が多いにも関わらずスタッフが少なすぎることがアウトカムが出ない原因であると、突然閃きました。その場で、宮澤部長に1病棟1管理栄養士体制を取るように指示しましたが、この瞬間が病棟常駐型チーム医療の始まりでした。その年には、DPCの算定が開始され、電子カルテも導入したことでチーム医療の基盤整備が進み、2007年3月には臨床栄養部部長兼栄養サポートセンター長に就任、スタッフの充実と教育体制を整備し、名実共に全国一のNSTにまで育て上げてくれました。宮澤部長は国レベルの栄養サポートを考え実践できる管理栄養士の「大医」と考えています。新しい天地で大きく飛躍してくれることを願っています。
近森病院
NST Chairman
近森 正幸