近森外科の開設は南海地震直後のようですが、その頃のお話はお父様からどのようにお聞きしていますか? . (1946年12月25日高知新聞掲載)開院当時の近森外科新聞広告 ビルの倒壊高知市堺町付近揺れによる堤防の決壊高知市■島堤防付近地盤沈下による浸水高知市城見町付近近森外科の新築完成を目前にして1946年12月21日の早朝、紀伊半島沖を震源とするマグニチュード81の南海大地震が発生し、高知県の被害は特に大きかったようです。地震当日まだ開院もしていない近森外科に二人ほど患者が診療を求めて飛び込んできたり、薬品棚が倒れ、せっかく集めていた薬品類はほとんど使えなくなったが、工事を急ぎ地震から3日後の12月24日に開院したという波乱の幕開けでした。なにごともめげないエネルギッシュな父の姿がみえます。近森外科開業のビラを作り、母孝子の炊いたのりで正博院長と寺尾事務長の二人で周辺の電信柱に貼って回ったという話を聞いています。JOB55(提供:高知県危機管理部南海トラフ地震対策課)Q.39
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