職員から理事長への質問!に回答
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今までの武勇伝をお聞かせください。すごくモテたとか殴り合いの喧嘩をしたことはさすがにありませんが、開放型病院の申請を高知市医師会の私も委員であった地域医療の委員会に出しましたが、一向に受け付けてくれず、あとから出してきた土佐市民病院の申請が通ってしまいました。委員長は公立病院の院長で、真面目な方で、民間病院を抑えないといけないという使命感に燃えていたようです。その晩、妻と委員会の話を怒りながら喋って散歩中、ちょうど帯屋町の帯屋町公園に通じる小路の前を通りかかった時、偶然その委員長と取り巻きの委員4、5人が居酒屋で食事をして、いい気分で出てきました。とっさに委員長の胸ぐらをつかんでどついたところ、まわりの委員が慌ててとりなしてくれ、刑事事件にもならず、無事開放型病院の認可が通ることとなりました。これにより、地域医療支援病院認可への道が開けました。当時は、医師会の承認がなければどのように書類が整っていても行政が受け付けてくれず、いつまでも机の上に放置するという慣習がありました。これが医師会の権力の源泉でしたが、私の同級生の某院長が弁護士を連れ県庁に殴り込み、行政裁判も行ったことから、このような慣習はなくなりました。ただ、労災保険にはこのような規定が残っており、幡多けんみん病院が統合した時、労災保険の認可は統合前にスムーズに認められましたが、同時期、近森の施設では県医師会が認めず、1カ月間労災保険が使えずに管理部にご迷惑をかけてしまいました。このような不条理な慣習は最近まったくなくなり、むしろ千屋﨑病院や松田病院の近森への統合や救命救急センターの認可に際しては、地域医療をさらに充実させるために行政が積極的に推進して頂いており、本当に感謝しています。JOB53イメージ図Q.37

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