このフローの生き方が病院トップとして意思決定に一番表れたのは、医療法人近森会から社会医療法人近森会に変わった時のことです。医療法人は持ち株がありますので、近森病院は私の財産でしたが、社会医療法人は、簡単に言うと近森病院を国に寄付するということですので、当時の時価総額200億円は、私の財産ではなくなりました。同時に、近森病院旧本館が建っていた土地はすべて私から近森会の所有にしました。その代わり、社会医療法人になると、法人税や固定資産税が免除され、職員皆が頑張って稼いでくれた利益を半分国や地方自治体にとられることなく全額、病院と職員のために使えることになります。私は経営権だけがある理事長で、理事会で解任決議が通れば翌日からただの人になりますので、首にならないよう頑張っています。PRIVATE32Q.21
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