山城巡りがお好きですが、今までに一番凄いと感じた山城はどこで、その理由はなにですか?2ページ目へつづく▼ 山城は地形に応じて曲輪や切岸、土塁と堀(堀切や竪堀、横堀)、虎口で、防衛力を高めた土の城であるため、全国各地に個性的な山城が見られ、ひとつとして同じものはありません。 その中でも最も技巧的な山城が多いのは戦いの多かった北関東で、土の城の芸術品、教科書と言っても良い緻密な縄張りがなされた杉山城(埼玉県比企郡嵐山町)、公園化されており保存状態が極めて良好な、土の城の最高傑作と言われる滝山城(東京都八王子市)、竪堀が山麓まで一直線に落ちる真田昌幸の岩櫃城(群馬県吾妻郡東吾妻町原町)など、完成度の高い山城が数多く見られ、山城好きにはたまりません。 あと北の方から、東北随一の規模と技巧性を誇る長大な竪堀や横堀が錯綜する向羽黒山城(福島県大沼郡会津美里町)、PRIVATE21滝山城 イメージ図(撮影:近森正幸)岩櫃城跡を残す岩櫃山(イメージ画像)向羽黒山城 竪堀と横堀が複雑に組み合わさった迷路のような縄張り(撮影:近森正幸)滝山城 本丸と中の丸の間の大堀切と引橋(撮影:近森正幸)向羽黒山城 長さ70m、幅8mもある一曲輪の日本でも最大規模の竪堀(撮影:近森正幸)Q.12
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