愛読書は何ですか? 9撮影:近森正幸理事長人生で唯一、表紙がボロボロになるまで何回も読んだ愛読書は、堺屋太一の『欣求楽市 戦国戦後半世紀』で、『秀吉夢を超えた男』も同様ですが、秀吉と織田信長の成長の過程を通じて組織というものを教えてもらいました。次に愛読しているのは、司馬遼太郎の『太閤記』や『国盗り物語』、『箱根の坂』、『関ケ原』、『馬上少年過ぐ』、『功名が■』、『夏草の賦』などの戦国長編小説や『項羽と劉邦』、『花神』、『空海の風景』、『坂の上の雲』、『竜馬がゆく』、『翔ぶが如く』、『菜の花の沖』、その他『手掘り日本史』、『日本人を考える』、『この国のかたち』、『街道をゆく1〜43巻』など、機会があれば何回となく読み直していますが、その度に新しい発見やおもしろさがあるように思います。司馬遼太郎は日本の国の成り立ちや日本人について深く考えており、特に『街道をゆく』は空間と時間を自由に動きながら、日本と日本人とは何かを語っていて、何度読み返してもワクワクします。あとは日本にはじめてフランス料理を紹介した■静雄『ワインの本』、『フランス料理の手帖』、『料理人の休日』、国際弁護士でワインのプロの山本博『ワインの世界史』、『グラスのおしゃべりワインとその陽気な仲間達』を原点として、ワインやモルトウイスキー、日本酒、焼酎、泡盛などお酒全般、葉巻、ソムリエ、フランス料理やシェフ、鮨や蕎麦、天ぷら、美術やオペラ、陶芸といった自分の好きな分野の本は安倍夜郎の『深夜食堂』などの漫画を含めて、店頭で見つけたらすべて買って読んでいます。あとパリが好きなので、世紀末のパリを活写した鹿島茂の『パリ時間旅行』、『パリの異邦人』、『パリ・世紀末パノラマ館』はじめ、フランス中心のヨーロッパ全域の地理や歴史に関する本も見つけ次第読んでいます。最近は、1万冊をじっくり読んで自分のものにした出口治明の『人生の楽しみは喜怒哀楽の総量で決まる!』、『自分の頭で考える日本の論点』、『人類5000年史』、『哲学と宗教全史』など、分かりやすく、すっきりしていて、楽しく、あっという間に読めます。PRIVATEQ.1
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