高知県初の症例報告 内視鏡で治療する喘息治療

〜気管支サーモプラスティ高知県1例目の症例報告〜

石田医師とBT治療高知県1例目となった女性患者さんの写真これまで気管支喘息の治療は吸入ステロイド剤を中心とした薬物療法が主体でした。しかし、治療をしっかり行っていても、発作をコントロールできないような重症の喘息の方もいらっしゃいます。そのような方々に新たな治療として誕生したのが、気管支サーモプラスティです。

この治療は、内視鏡を用いて特殊な器具を使い、65℃で10秒間気管支の壁を温める事で、気管支喘息の発作の原因の一つである、肥厚した気管支周囲の平滑筋という筋肉を減少させ、発作が生じにくくさせるものです。

2015年4月より日本でも一定の基準を満たした施設において、この治療を行う事が可能となました。2015年9月の時点で当院も含め62施設で導入され、四国では高松の病院に続き、2番目の導入となりました。

当院でも早期から治療を行える環境を整え、今回高知県下第1例目の治療を行いました。この方は成人発症の喘息の方で、最も悪いときは喘息の発作で年に5-6回の入院治療を要し、人工呼吸器管理が必要になることもあった方で、現在でも吸入療法に加えて、ステロイド剤の内服も必要としていた方でした。今回治療が終了してまだ日が浅いのですが、「息がしやすくなった」「周りから元気になったと言われる」など自覚症状の改善だけでなく、喘息の自己管理に用いるピークフロー値も治療前後で40-60L/ 分程度の改善も認められています。

今後長期的な効果の観察が必要ですが、この治療が喘息で悩む方の一助になればと考えています。

近森病院 呼吸器内科部長 石田正之

気管支サーモプラスティとは

一回の治療時間は60分程度で、一回の治療ごとに1週間程度の入院となります。それぞれの治療は、3週間以上の間を空けて3回行います。対象となる患者さんは18歳以上です。受診には予約が必要ですので、受診希望の際はかかりつけ医へご相談ください。

*患者さんにはお写真など情報公開の許可を頂いております。心よりご協力に感謝いたします。

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