言語療法科

科長 矢野 和美

【はじめに】
 2017年は入院20名、外来4名(科長含む)でスタートしたが、前半は、前年からの人員減に対して行った対策をさらに進めた週6日体制を採用し、後半は育休からの復帰で段階的な人員の充足に応じ院内の異動を行いフロア配属人数を調整した。
 スタッフの出入りとしては、退職者が3月までに2名、5月に1名、産休入りは8月に1名あった。育休からの復帰は、2月、6月にそれぞれ1名、11月に2名であった。4月には新入職員2名を迎えた。夏以降体調不良による欠勤者が複数名あり、各フロアにフロアリーダーを配置してから東西ユニットの患者情報が把握されやすくなり単位調整やスタッフ指導に効果を認め、配置して1年が経過した11月にはフロアリーダーを全員主任の配置とし、明確な業務として位置づけた。

【業務・運営】
1.実績
 入院、外来それぞれの月別実施単位数を図1図2に、また、摂食機能療法の月別実施件数を図3に示す。
 前年からのSTの人員減に伴い、1月から6月まで週6日体制で運営することで前半の単位数は減少したものの、患者実数の大幅な減少には至らなかった。7月以降は週7日体制に戻したが、オーダー数が思いのほか少ない状態が続き、後半は単位数が伸び悩んだ。
 摂食機能療法は、6月以降ほぼ1,200件を超えるようになったが、疾患別リハの単位数が増えなかったことで全てに対応できた。
 外来は医師の異動に伴い3月の終了者が多く、一時的に患者数、単位数とも減少したが、7月以降はほぼ安定した動きとなった。

2.教育
 例年通り新人勉強会、出張報告会、VF検討会を実施した。新たな取り組みとして検査に関する勉強会も計画したが、他の予定が入るなど計画が全て実行できず、次年への継続課題とした。
 今年も、高知リハビリテーション学院の石川裕治氏に週1回の来院をお願いし、スタッフへ臨床や研究の指導を継続していただいた。

【失語症友の会】
 友の会の親睦会を今年も行うことができた(表1)。少人数ならではの連帯感が家族を含めみられており、他者の話を聞いたり他者の前で発言する機会として今後も支援していきたい。

【おわりに】
 2018年も年度途中での人員数変動の予定があるが、その都度柔軟に対応していきたい。また、個々の臨床に関して確実な質の向上と安定に向け、ルールを明文化しスタッフ間での共有に向けたい。

 

  • 表1図1
  • 図1図1
  • 図2図2
  • 図3図3

業績

■学会発表

学会名 発表日
演題 演者
第21回高知県言語聴覚学会 2017年2月5日
失語症の言語機能と日常コミュニケーション能力の関連性
―SLTA、CADL短縮版を用いて―
黒岩 まりな
摂食嚥下障害患者の認知期と各期の関連性について 鈴木 宙
病巣別にみた摂食・嚥下障害の特徴
―5期モデルを用いて―
内田 紘暉
認知機能と摂食嚥下能力の関連
―MMSEと食事場面の観察を中心に―
八井田 明子
知的機能低下のある症例の言語能力評価
―MMSE、SLTAの結果より―
横畠 史佳
第18回日本言語聴覚学会 2017年6月23日~24日
認知機能と摂食嚥下能力の関連
―MMSEと食事場面の観察を中心に―
八井田 明子
知的機能低下のある症例の言語能力評価
―MMSE、SLTAの結果より―
横畠 史佳
第29回日本摂食嚥下臨床研究会 2017年7月1日
両側内頸動脈閉塞により両側前頭葉から側頭頭頂葉に病巣を認め食物の取り込み~送り込みに著しい停滞を生じた1症例 橘 愛
第31回高知音声言語嚥下研究会 2018年2月25日
小脳出血によりワレンベルグ症候群他多彩な頭頸部の神経症状を呈した1症例 橘 愛