作業療法室

室長 山内 学

 今年の総合心療センター作業療法室は、スタッフ異動による変化がありました。スタッフ力は充実していく方向で、変化による効用を考えました。現在の対象者の男女比や外来部門でのサポートシステムに取り組むことなど課題は明確になってきています。スタッフ数が増えないこともありスプラクト&ビルドをしていくことも行いました。オープングループやクローズドグループなど複数のプログラムを同時に実施することでの対象者の適応選択は拡がりますが、点数化においては1日1回の算定しかできない現状でのもどかしさは続いています。個人療法の指示も増えており、対応していく中でも終結および集団への移行が難しいケースは継続になっています。治療期間を区切って、効用出せていないことにも課題が残されています。また、身体面でのリハビリが必要となる患者層も継続してきています。身体面のリハビリと合わせて運営できるようなリハ科のサポートには、回復過程において進展できています。心身ともにリカバリーできる体制には対象者への安心と安全への対応に繋がっています。最近では、各病棟スタッフの協力において昨年より定着している運動プログラムがオープングループの運営に役立っています。転倒防止のために取り組みはじめた運動プログラムは、スタッフの動作を真似る簡単な10分くらいのもので、全員で取り組むことも出来ています。それからOTプログラムへ移行しやすい状況を作ってくれています。
 協業でのプログラムにおいては、定着しており効用も出てきている。クローズドクループでの、心理教育プログラム(薬・栄養・再発防止)は入院早期から提供できるように他部門との連携で実施できています。弁証法的行動療法やストレスワークグループや生活技能訓練(SST)などは継続的に実施してきています。新しい取り組みとしては、メタ認知療法の学習会や実践しました。これらは招聘講師によるレクチャーやライブスーパービジョンを継続することで治療の効果が見られるようになってきています。新しい取り組みの視点や刺激については医局からの多大なサポートが力になっています。スーパービジョンやファシリテーションやレクチャーを受けることで、次の臨床の力に繋がっています。
 業務のスリム化を図りたいと考えながらも、まだ実践できていない部分はあります。そのことで、少し遅れ気味になることもありながら直接業務を優先させている現状です。他部署にサポートしてもらいながら進めています。少しでもスピードアップはしていくことを目標にしていきます。
 今後の作業療法室は、心理教育(退院前)の開始やクローズドグループの充実を他部署との連携をはかりながら行ってきていきたいと考えています。外来機能アップや外来サポートシステムとの連携にも力を注ぎたいと考えています。対象者のより良い変化に繋がるために進めていこうと考えています。