皮膚科

科長 高田智也

 2015年4月より近森病院皮膚科が常勤となり、1年半が過ぎました。外来患者数の大きな変化はありませんが、紹介ではない初診患者が増えてきたと感じています。近森病院に受診歴の無い方も皮膚科を受診していただけるようになってきており、これからも近森病院皮膚科の認知度を上げていき、地域の患者さんが気軽に受診できる皮膚科を目指して行きたいと思っております。

 当科の診療は皮膚科全般を対象としていますが、特色のある治療として白斑(しろなまず)に対する手術と、化学療法(抗がん剤)による皮膚障害のマネジメントを行っています。白斑は手術適応となる患者が少ないため、本年度も数名程度ですが当科で施術(1ミリミニグラフト術)を施行しました。白斑の手術を施行している施設は少ないため、今後も当科の特色として症例数を増やしていきたいと考えております。

 化学療法による皮膚障害のマネジメントは、CDTM(共同薬物管理業務)を活用しており、担当薬剤師と連携して治療を行っております。予め作成したプロトコールがありますので、皮膚障害を発症しやすい薬物を使用中の患者は抜かりなく皮膚科がフォローできるシステムとなっています。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の開発が進み、使用頻度も増える中で皮膚科としてできうる限りのサポートを行って行きたいと考えております。

 本年度は6人の研修医が皮膚科での研修を選択してくれました。指導医としても成長できる1年であったと感じています。外来は皮膚疾患のcommon diseaseが大半ですが、症例を繰り返し経験させることで、今後の日常診療で役立つ知識・技能を伝えていければと考えております。

 2016年1月から12月までの月別の入院患者数を下図に示します。昨年度と同様、皮膚感染症の患者が最も多く(蜂窩織炎14例、帯状疱疹7例)次いで薬疹(8例)でした。

 些細な皮膚トラブルでも気軽に相談できるような診療を継続していきたいと考えております。今後とも皮膚科をよろしくお願いいたします。

【入院患者数推移・疾患別】