理学療法科(PT)

科長 川渕正敬

【はじめに】
2016年1月は、理学療法士82名(科長含む)の体制で運営を開始、その後4名が退職したが、4月に3名の新人入職者を迎え、また5月・6月にはリハ病院・オルソリハ病院より4名増員の異動を受け、合計85名体制で運営を行なってきた。
2015年より開始した各病棟別の担当ユニット制を軸とし、リハビリテーションの質の向上、情報共有の強化に努めた。また、科の運営に関して、多くの職員からの意見を反映できるよう、運営の見直しを行なってきた。

【業務実績】
1年間の新規処方数は入院患者5796件(前年比+646件)であり、月平均で483件(前年比+54件)と向上した(図1)。外来患者の新規処方件数は189件、月平均16件であった。
月別にみた入院・外来の延べ訓練実施件数を図2に示す。月平均は入院10968件(前年比+548件)、外来318件(前年比+14件)であった。月別にみた疾患別リハ実施単位数は、平均24561単位(前年比+1717単位)であった(図3)。昨年に引き続き、処方件数、実施件数、実施単位ともに向上した。
実績が向上した事由として、電子カルテからのダイレクトオーダとなったことによる医師からの処方効率の向上、病棟別に担当ユニットを配置したことにより必要のある患者への迅速な対応が可能となったこと等が挙げられた。
入院患者の80~85%の患者に対して理学療法を実施し、患者1名あたり2。9単位(前年比+0。2単位)のサービスを提供することができた1年であった。

【おわりに】
昨年に引き続き、2016年の業務実績は向上した。理学療法のサービスの質の向上のためには、理学療法科の組織、および個人の能力の引き上げが必要となる。月1度の理学療法科全体会の開催や科内委員会を設置する等の試みを継続し、今後も科の運営の活性化を図っていきたい。

  • 図1
  • 図2
  • 図3

■業績

学会発表

学会名 発表日
演題 演者 
   
第26回高知県理学療法士協会新人発表学術集会 2月21日
「認知機能の低下とラクナ梗塞再発により意識障害を呈した症例を経験して」
  • 東恵理
「距骨全摘出術を施行した症例の歩行獲得に向けた関わり」
  •  中川大種
「緊急小腸切除術を施行された患者に対する短期間での自宅復帰に向けた取り組み」
  •  堀田奈甫
「慢性炎症性脱髄性多発神経炎患者の歩行における転倒リスクの軽減に向けた関わり」
  •  門脇一弘
「起立動作が不安定な脊髄小脳変性症患者に対し視覚的フィードバックを用いた訓練を実施した一例」
  • 坂本郷
「問題点の再考により歩行能力が向上した代謝性疾患の一症例」
  • 壽野公海
「ビタミンB1欠乏性ニューロパチー患者の歩容改善に向けた体幹・股関節周囲の筋出力向上に対するアプローチ」
  • 小川友希
「幼少期に右股関節を固定された症例の左TKA施行後の起立動作獲得に向けた取り組み」
  • 大平拓巳
「両側性変形性股関節症に対し右THAを施行しその後左THAを控えている症例を経験して」
  • 秋山遥
「労作性狭心症患者に対する歩行速度に着目した術前からの運動指導」
  • 横山菜那子
「ADL能力の低下が予測される要因を持つ急性胆管炎患者に対する関わり」
  • 刈谷祐斗
「せん妄や認知機能低下により機能訓練に難渋した心不全患者に対するアプローチ」
  • 森岡昂平
第29回高知県理学療法学会 3月13日
「突発性間質性肺炎急性増悪症例に対する急性期理学療法の一考察」
  • 永田林太郎
「当院における急性心筋梗塞リハビリテーションプログラムの進行を妨げる要因について」
  • 畠山正
第41回日本脳卒中学会 4月14日~16日
「脳卒中患者における発症早期からの歩行の予後予測について」
  • 斉藤佑太
第51回日本理学療法学術大会  5月27日~29日
「脳卒中片麻痺患者の基本動作能力の獲得状況について」
  • 岩崎 史明
「簡易式座圧再分配補助用具を使用した坐骨部褥瘡症例の術後管理」
  • 田中健太郎
「中等症の脳卒中患者における退院時歩行能力に関与する要因の検討」
  • 斉藤 佑太
第22回日本心臓リハビリテーション学会学術集会  7月16日~17日
「心臓外科術後の早期歩行距離と退院時ADLの関連」
  • 岡添 祐也
「大動脈弁置換術患者と経カテーテル的大動脈弁植込み術患者の身体機能・能力の違い」
  • 徳重 和也
リハビリテーション・ケア 合同研究大会 茨城2016 10月27日~29日
「人工膝関節全置換術後における可動域と理学療法士の経験年数の関連」
  • 川村 典史
「重症筋無力症患者に対する急性期における理学療法士の関わり」
  • 尾崎摩以子
第8回高知心臓血管疾患リハビリテーション研究会  11月5日
「大動脈瘤人工血管置換術後における術前歩行能力獲得に関与する因子」
  • 中越瑞貴
日本糖尿病学会中四国地方会 第54回総会 11月11日、12日
「近森病院における1型糖尿病患者に対する取り組み」
  • 横田太郎
第45回四国理学療法士学会 11月26日、27日
「急性期病院における在宅復帰時の情報提供について」
  • 堀田奈甫
「人工膝関節置換術2週後の膝屈曲角度と歩行・ADLの関係性」
  • 吉村知洋
「人工膝関節全置換術の早期歩行の実施がその後の歩行能力に与える影響」
  • 川村典史
「パーキンソン病患者におけるTUGの改善に関与する因子の検討」
  • 藤岡亮