看護部

看護部長 寺山みのり

今年は昨年に引き続き「個別性・根拠のあるケアの実践」を目標に活動した。

昨年は病院の新築移転による病棟数の増加、スタッフの増員、経験が豊かな看護・介護職員の分散配置があり、ケアの質を保ちつついかにして安全で効率的なケアを行うかが課題であった。そのため「ケアの質評価表(一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会出典)」を活用し、ケアの目的や内容の意識づけとケアの実践度評価を実施した。しかし、新環境に即した業務改善にも時間を要し、スタッフ個々の意識の確認が不十分となった。

そこで、今年は『個別性・根拠のある排泄ケアの実践-排泄ケアの根拠を自分の言葉で説明できる-』を目標に、同評価表の「排泄ケア」「家族ケア」に焦点を絞り、スタッフ個々の思考(ケアの目的・方向性・価値観など)の言語化と共有に取り組んだ。その結果、実践経験が異なるスタッフ間でケアの目的や内容の理解が促進され、ケアの全体像の共有が進んだ。また、日常のケアにおける倫理的なジレンマや、患者の意思決定を支えるケアへの不全感など、スタッフ個々の語りから様々な気づきと、気づきの実践事例が報告された。このような看護カンファレンス、事例検討の継続がケアの質向上につながると考える。

昨年から病棟配置した看護補助者7名の業務内容をタイムスタディとインタビューで確認した結果、全員が1年目の業務遂行の目標にはほぼ達していた。今後はさらに看護補助者業務の内容と、看護職・介護福祉士との協働のあり方について検討し、安全かつ効率的なケアを提供したい。

ユニット運営に関しては、師長の育児休暇等から1病棟(2ユニット)を看護師長1名で管理する体制を3病棟で導入した。新病院の構造上のメリットを活かした各勤務帯の人員配置と、ユニットの主任の役割認識の促進には効果的であった。しかし、主任が1人の看護師として勤務するのが常態の中、看護の内容やプロセスに関する査定や、医師の面談・多職種カンファレンスへの参加など患者の意思尊重への調整に看護師長の介入が困難な状況があった。1ユニット1看護師長の配置により、上記の課題を解決したい。

スタッフのワークライフバランス(WLB)推進については、日本看護協会の「看護職のWLBインデックス調査」に参加し、看護師長会でWLB推進ワーキンググループを立ち上げて改善に取り組んだ。年々、育児の為の短時間勤務者、夜勤等免除申請者が増加する中で、当事者のキャリアアップ支援と、育児休暇復帰前面談を強化した。その結果、変則勤務や夜勤勤務を試行し、通常の勤務形態に徐々に移行する事例も出てきた。

その他、今年の看護部の主な活動を下記資料にまとめた。

資料1 看護部教育委員会活動報告
資料2 介護福祉士教育委員会活動報告
資料3 地域連携室活動報告
資料4 医療安全委員会活動報告 (グラフ資料)
資料5 感染対策委員会活動報告