訪問看護ステーション ラポールちかもり

所長 杉村多代

 

2016年は、スタッフの産休、県外への研修に対応した転入があった。いつもより早めの転入により同伴訪問の機会を多く持つことができ、単独での訪問看護を実施するに当たって多くの知見を得たようである。また、新しい仲間が入ることで、日ごろ行っている訪問看護の意味を改めて考えることが出来た。

さて、運営についてだが、平均訪問件数が一番多かったと報告した昨年以上の実績を上げることができた。スタッフ換算数が昨年と同じ状況で訪問実人数の平均数もほぼ同数にもかかわらず、平均件数は307件とラポール開設以来初めて300件を超えた。(グラフ1参照)

疾患別で見ると、昨年と殆ど同じ割合であった。(統合失調症を持つ人47%、自閉症スペクトラムを持つ人・気分障害を持つ人それぞれ13%。以下略)(グラフ2参照)

キャンセル件数は、1年間で293件で昨年より57件多かった。そのうち事前に連絡があったのは187件64%、事後は108件36%で割合で見ると昨年とほぼ変わりない(昨年はそれぞれ62%、38%)。詳細を見ると、事前では「その他の用事や理由」が94件で半分を占め、「精神状態不調」22件と「身体不調」67件が全体の48%、事後は「不在」が79件で73%を占め、「身体不調」「その他の用事」がそれぞれ12件11%、他は「忘れ」が続く状況だった。昨年と同じく事前のキャンセルの方が多い。訪問しての不在に関しては、主治医らにも報告し最終的に訪問終了となる利用者もいた。当ステーションは高知市以外への訪問にも対応しているため、出来るだけ事後のキャンセルを少なくできたらと考えている。

新規利用者は36名で母体病院(近森病院総合心療センター)から33名92%とその多くを占めてはいるが、他院からの指示も3名あった。12月時点での訪問実人数は137名で、うち19名14%は他院からの指示である。終結・中止となった利用者は27名おり、26名は母体病院、1名は他院であった。母体病院で一番多い理由は「必要性を感じない」42%、次点「通院先などの変更」23%、他院利用者の理由は「軽快」であった。利用者が「必要性を感じな」くなり「軽快」して終了することは喜びである。「必要性を感じない」利用者の中では、支援者から見るとあった方が良いのではないかと思われる人もいるが、導入時期や担当とのマッチングも影響すると考えられる。

精神科訪問看護は、今や精神科看護を経験していない看護師も一定の研修を受けると実施することができるが、ラポールちかもりは開設以来精神科看護に特化した訪問看護を続けている。その技術を最大限活かせる場こそ訪問看護と自負している。新しい知識を習得すべく、これからも日々勉強していきたいと考えている。

 

  • 図1
  • 図2