褥瘡・皮膚・創傷管理委員会

褥瘡・皮膚・創傷管理委員会委員長 赤松 順

当委員会は2008年度に発足し、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、事務、秘書などの多職種で、3つのワーキンググループ(以下WG)(I.褥瘡対策WG II.創傷ケアWG III.ストマ・排泄ケアWG)で行なわれるTotal Quality Control活動を支援し、教育・啓蒙活動など近森会グループ全体のスキンケアレベル向上、病院全体での標準化による安全性の向上や適切なコスト管理を目標に活動しています。また、褥瘡WGは、褥瘡対策チームを兼ねて褥瘡対策委員会の中核を成しています。委員会活動は、褥瘡・皮膚・創傷管理委員会として代表者会を隔月開催し、I.褥瘡対策WG は月1回(第1金曜日13:30〜)の開催、II.創傷ケアWG とIII.ストマ・排泄ケアWGは共通メンバーで隔月毎に1回(第1金曜日17:30〜)の開催で継続しています。

I.褥瘡対策WGは、多職種による褥瘡回診を続行し、WOC褥瘡発生率を3.0%未満を目標に活動中です。また、西村看護師長を中心にマット(標準マットレスや褥瘡予防マットレス)の経年劣化などの問題点の調査、対策、マット幅83cmの一般化対応(当院78cm幅)も視野に入れています。安松WOCNを中心に褥瘡ケア通信を毎月発行し、WG内のグループワークで(1)写真の撮り方(2)褥瘡の局所管理(3)ポジショニング・体圧分散(4)DESIGN-R®(5)OP室の褥瘡対策の5つを課題に継続して取り組み、発表会を行いました。院内全体への広報やマニュアルへの取り込みなどが今後の課題と考えます。メンバーは、病棟代表のチューターとしての役割を明確化するように努めました。今年度、安松WOCNs.が専従となり、褥瘡ハイリスク患者ケア加算の算定を開始しております。更なる発生率の低下が求められており、リスク評価からの予防看護の充実を念頭にマニュアル改定作業、新ワークフロー活用、発生症例検討会などを施行予定です。日本褥瘡学会、中四国褥瘡学会に発表、それぞれ3名で参加し、褥瘡に対する見識を研鑽致しました。認定看護師資格取得希望者のバックアップのため、院内WOC認定基準作成なども視野に、学会発表、看護研究を通して若手の教育を計画的に進める予定です。

II.創傷ケアWGでは、創傷に関する様々なマニュアルで、スキントラブルなどの治療の標準化を目指しています。高田皮膚科科長の勉強会資料を院内マニュアル化し、「おむつかぶれマニュアル」として病棟に配布、配置致しました。コストメリットとしてピタシートソフトをクリアヘシブに変更。また、カテ、EVT後のテープ固定に関して種類、方法を検討し、スプレー剥離剤の適正使用と使用量削減を行いました。「スキンテアマニュアルカード」は継続して作成中です。

III.ストマ・排泄ケアWGでは、排尿自立指導料算定に当たり、泌尿器科・谷村主任部長と大野コンチネンスNs.を講師に「留置バルーンカテーテル」の勉強会を行い、7月より排尿ケアチーム(谷村泌尿器科Dr.・大野Ns.・国澤PT)がラウンドを開始し、ストマサイトマーキングとともに保険算定に貢献致しました。今年度、四国ストーマリハビリテーション講習会が高知開催で、基礎コース3名、フォローアップコース1名が参加しました。

病院指導部の交代に伴い、委員会活動の見直しが求められました。次年度はWG活動内容の整理と報告方法を検討し刷新する予定です。また、委員メンバーの決定が5月になる事から、特に、4月の当委員会活動の連続性が問題となっています。11~4月(活動完成期+新メンバーへの引継ぎ期)・5~10月(新メンバー活動期)・11~4月(新メンバー活動完成期+新々メンバーへの引継ぎ期)のように半年ごとの3期1年半単位の委員会活動工程表をイメージし、病棟単位でシームレスな活動ができるようにしたいと考えております。