心肺蘇生委員会

和田道子/窪川渉一

心肺蘇生委員会は2002年に救急医委員会の分科会として発足して以来、標準的な心肺蘇生が院内外で円滑に実施されるよう、教育・研修を行っています。主な活動は全職員を対象にした一次救命処置(Basic Life Support:以下BLS)の指導です。

毎月、窪川渉一循環器内科部長の指揮の下、各部署より選出された心肺蘇生委員がインストラクターとなり指導を行っています。2016年12月で活動を始めてから101回を迎え、延べ受講者数2357名となりました。受講修了者には委員会から修了シールを発行しています。青色のシールでネームプレートに貼るようになっています。院内でいろいろな職種の方々のネームプレートに青色シールを見かけるようになり、全職種に受講の輪が広がっているのがわかります。シールをよく見るとBLSの文字の上にG2010・G2015と数字が入っています。ガイドライン2010年、ガイドライン2015年の略で、いつ頃受講したのかがおおよそでわかります。ガイドラインが変わり蘇生の方法が改善さるたび、それに準拠した新しい内容の指導を取り入れています。

グラフは過去2年間の月別受講者状況になります。毎年5月から7月にかけては新入職員対象に開催しています。
グラフ

突然の目撃された心肺停止の患者さんにとって、そこに居合わせた人(bystander)による迅速なBLSが最も重要となります。3年前の高知龍馬マラソンで2名のランナーが突然の心肺停止状態に陥った時、近くを走っていたランナーが、いち早く異変に気づきBLSを実施し、無事2名とも社会復帰できたというニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。その対応にあたっていたのがたまたま近くを走っていた当院の医師2名を含む医療従事者のランナー達でした。異変に気づき救急システムへ通報、質の高い胸骨圧迫、早期の除細動と救急車が到着するまでを繋ぎ、その後病院での治療と、救命の輪がどれも欠けることなく繋がっていった結果ではないでしょうか。このように、実際の現場で、いざという時に、良質で効果的なBLSができるよう、質の高い指導を目指し今後も活動を続けていきます。