呼吸管理委員会

委員長 山本 彰(呼吸器外科部長)

 

当院の呼吸管理委員会は、呼吸器内科、呼吸器外科、循環器内科、心臓血管外科、救急部、透析科および主として集中病棟の看護師、急性期臨床工学技士、理学療法士、医事課職員総勢23名から構成され、月1回委員会を開催している。

当委員会の主な活動内容としては、委員会での活動報告を元にした、呼吸管理体制のありかたの検討と2005年から行っている、RCT(呼吸管理チーム)によるラウンドである。RCTラウンドは適切な呼吸管理の構築、早期の呼吸器離脱を目標に、主治医と一緒に呼吸管理を行っている。

RCTラウンドはこれまで平日行ってきましたが、これまでの活動により、呼吸器管理の基礎が主治医、病棟に根付いてきていると考えられてきたこともあり、本年11月からは、チームとしてのラウンドは週1回として、チームのそれぞれの職種が逐次対応できる体制へと改変を行った。

また本年から、近年使用頻度が増加した、経鼻カニューラを用いた高流量酸素システム(NHF)に対しても、管理対象として、適正使用に努めた。

本年は、気管挿管による人工呼吸管理(IPPV)症例が318例、非侵襲的陽圧管理(NPPV)症例が267例でNHF症例が93例でした(表1-3)。このうちRCTは90%弱の症例に介入を行いました。IPPV、NPPVともに過去5年間では最も症例数が多く、症例数は右肩上がりになっています。IPPV、NPPVともに呼吸管理の基礎となった疾患はこれまでと同様で変化はなく、呼吸器離脱までの日数はIPPVでは大きく変化は認められないものの、NPPVでは短縮傾向にありました。人工呼吸器関連肺炎(VAP)に関しても1例と、非常に少なく経過することができました。

2017年からは特定看護師の研修が始まり、当院から1名呼吸管理分野の研修を行う予定です。研修終了した暁には、呼吸管理の担い手として、RCTチームはさらに充実が図れるものと考えています。

このように当委員会は、RCTチームを軸にさらにStep upを図っていきたいと考えている。

表1 <挿管人工呼吸管理(IPPV)>

使用人数 RCT介入数(%) 平均年齢
全症例 318 275 (86.5%) 71.8歳
男性 160 141 (88.1%) 69.9歳
女性 158 134 (84.8%) 73.4歳
使用人数 離脱人数 離脱率(%)
全症例 318 216 67.9%
術後 103 88 85.4%
呼吸器疾患 34 19 55.9%
循環器疾患 39 27 69.2%
神経筋疾患 3 3 100.0%
中枢神経疾患 38 30 76.3%
その他 101 50 49.5%