クリニカルパス委員会

委員長 西井幸信(近森病院整形外科部長)

【委員会概要】

クリニカルパス委員会では毎月1回、各部門のパス委員が参加して委員会を開催しており、さらにワーキンググループ活動として教育・啓蒙部門、作成パス検討部門、バリアンス分析部門でのミーティングを行っています。また、必要時にはコアメンバーによる会合を開催してパスの諸問題に対処しています。

本年度は副委員長と、看護部代表の交代がありました。

副委員長は、消化器内科・近森正康より同科部長・高松正宏へ交代しました。また、高松医師には作成パス検討ワーキンググループの担当として尽力していただきます。

看護部代表はHCU師長・尾知美穂より7A病棟看護師長・西岡成巳に代わりました。西岡看護師長には教育・啓蒙ワーキンググループとしてスタッフ教育にも取り組んでいただきます。尾知看護師長は3部門のワーキンググループ活動の顧問として引き続き指導していただきます。

【パス使用率】

2016年末の時点で院内パスとして55疾患70種類のパスが稼働しています。2000年にパス委員会が発足して以来、パスは効率的な患者マネージメントツールであるという考え方を基本として各科で作成・運用しており、随時改定されています。

本年度の院内パス使用率は下図(図1)の如く、36.1~46.7%(年平均:41.8%)で推移しており、入院患者数などの変動により多少の増減はありますが比較的安定している状態です。

【電子カルテ運用】

本年度は変動なく、昨年度より引き続き稼動しております。

【地域連携パス活動】

現在はパス委員会管理でなく、各科(脳神経外科、内科、整形外科、近森リハビリテーション病院、近森オルソリハビリテーション病院リハビリテーション科)にて管理しております。

【ワーキンググループ活動】

パス委員会を下記の3つに分類し、個別に活動を行っています

(1)作成パス検討ワーキンググループ

昨年度まで用語統一ワーキンググループとして活動していましたが、パス改定を重ねるうちにスタッフへBOM(Basic Outcome Master)についての理解と教育ができてきたため、新たな取り組みとして設立しました。

今まで、各科および各部署が改定会に参加してパスを作成、改定し毎月の委員会に報告してその後、関係部署へ説明会を開き運用開始としておりました。しかし委員会への報告だけでは十分な確認が出来ず、説明会時に修正点や懸念事項があがるなどの問題がありました。

そこで、コアメンバーによりパス作成・改定マニュアルを作成するとともに委員会での報告の前に多職種で構成されるワーキンググループによる検討会を取り入れることとしました。多職種の目が入ることにより、他病棟のスタッフでも使用できるようなパスの作成が可能となりました。

(2)バリアンス分析ワーキンググループ

毎月の部署委員によるバリアンス分析も継続しておりますが、新たな取り組みとして改定を予定したパスのバリアンス分析を始めました。今までは、改定メンバーによるバリアンス分析でしたが、ワーキンググループメンバーによる分析を行うことで、バリアンスが発生する原因を追及することができより良いパスの作成が可能となりました。

(3)教育・啓蒙ワーキンググループ

部署別パスレクチャーを12月~2月にかけて開催しました。レクチャー内容も昨年より一新し、より実際の業務に添った内容としました。課題であったバリアンスコード表への記載漏れが減るなど確実に改善されてきています。

また、パス大会の準備にも携わっており、2016年2月29日(月)にt-PAのパス大会、2016年9月12日(月)にアブレーションのパス大会を開催しました。1年間に2回開催できており、今後も改定されたパスや新規に作成されたパスなど注目されている題材を取りあげていき、職員への理解を広げていきます。

【新しい取り組み】

ワーキンググループ活動の作成パス検討ワーキンググループは本年度より設立されました。改定パスがある月のみの開催となりますが、本年度はほぼ毎月検討会が開かれております。

【業績】

2016年度はパス学会へ1名が参加し、口演発表を行いました。年々参加者が少なくなっております。来年度は多数参加できるよう早々に準備を行ってまいります。

そのほか日本クリニカルパス学会主催のセミナーやパス研修会に参加するパス委員もいます。来年度もパス委員会として質の高い、より効率的な医療ができるように本年度の取り組みをさらに前進させるよう年間計画を立て、それを実現するようにしていきたいと思います。

図1